

1970年代の後半から徐々に人気を集めていったオフコース。7枚目のアルバム「Three and Two」と、続く本作「We are」で、その地位は不動のものとなった。シングルとしてもスマッシュ・ヒットした “Yes-No” を収録し、彼らの代表作の1つとして挙げられることも多いアルバムである。サウンド面では、 Boz Scaggs や Steely Dan などを手がけた AOR シーンのトップ・エンジニア Bill Schnee がミックス・ダウンを担当し、都会的でありながらどっしりとした音を響かせている。5人の名前が文字で記されたアートワークも、絶頂期にあるバンドならではの革新性とオーラが感じられる。 “Yes-No” や “時に愛は” といった小田和正の楽曲以外にも、ソングライターとして双璧であった鈴木康博の “いくつもの星の下で” や “一億の夜を越えて” 、松尾一彦による “せつなくて” など、メンバー個々の色も調和し、アルバムとしての完成度を高めている。後に鈴木康博の脱退へと至るオフコースが、5人体制で最も輝きを放っていた時期と言えるだろう。