Three and Two

Three and Two

バンド史上に残る衝撃作でありながら、メンバーの関係性やバランスが最高の状態で混ざり合った、会心のアルバム。小田和正(Vo/Key)と鈴木康博(Vo/G)のコンビで活動してきたオフコースは、1979年、サポートメンバーだった清水仁(B)、大間ジロー(Dr)、松尾一彦(G)の3人を正式加入させると発表。そして10月リリースの新作を5人体制となったことの宣言とするため、このタイトルと、新たに入る彼らをジャケットの表面に掲げることを決めた。この大胆なアイデアはレコード会社側から反対されたが、プロデューサーでもある小田和正と鈴木康博の意志は固かった。結果、バンドの新たな姿が表現された本作は、ファンからの期待を受けながら、それを上回る興奮を呼ぶものとなった。顕著なのはロックバンドとしての姿で、サウンドにはAORやハードロックといった当時のアメリカンロックの潮流を導入。例えば鈴木康博が書いた「Save the Love」は8分を超える大作で、バンドの勢いが反映されている。それでいてオープニングの「思いのままに」のハーモニーや、ヒットした「愛を止めないで」のメロディなど、オフコースらしい美しさと繊細さは進化した形で昇華されている。翌年シングルカットされたバラード「生まれ来る子供たちのために」も名曲の呼び声が高く、それに続いて、1979年8月のライブ音源「いつもいつも」が収録された。これ以降のオフコースは大きな人気と高い評価を得ながらピークポイントを迎えるが、本作にはその前夜の熱気が充満している。