

当時の日本ではまだ珍しかった、ビートジャックやミックステープといった先鋭的な手法をいち早く取り入れ、2000年代後半に瞬く間にメインストリームへと駆け上がったトリリンガルラッパー、AKLO。2019年の前作『REGULAR』以降は、客演やコラボレーションを中心にその存在感を示してきた。そして前作から7年ぶりとなる本作では、レゲトンやアフロビーツといったモダンなグルーヴと共に、メキシコにルーツを持つ自身のバックグラウンドと向き合い、新たな表現スタイルを切り開いている。アルバム全曲のプロデュースをm-floやMIYACHIを手掛けるコロンビア出身/東京在住のAlenoiseに委ねたことで、AKLOは過去の実績にとらわれず、より自由な表現へと踏み出した。「WAVES」では自ら生み出す新しい波に乗り、「Lo Prendo」ではレゲトンのデムボウスタイルを巧みに乗りこなし、「Brain Fog」では内面を見つめ直しながら新たな一歩を踏み出す決意を刻む。トロピカルな新天地で心地よく躍動する、AKLOの熱量の高さがひしひしと伝わってくる。