

アーカンソー出身のR&Bスターが、カントリーのルーツをほのかに香らせる。 10作目のスタジオアルバムのリリースに先立ち、Ne-Yoはファンに向けて、これはいわゆるカントリーアルバムではなく、カントリーにインスパイアされたアルバムになると語っていた。その言葉は的確だった。『Highway 79』で彼は、21年前に自身をR&Bのスターにしたサウンドを損なうことなく、素朴なカントリーの要素をさりげなく取り入れた。レコーディングはもちろんナッシュビルで行われ、タイトルはNe-Yoが生まれた1979年だけでなく、彼の故郷アーカンソー州を走るハイウェイにも由来している。 本作ではアコースティックギターのストロークが、彼の得意とするテーマ、つまり恋愛を歌った曲にアメリカーナの雰囲気を添えている。キャンドルの明かりとウイスキーに彩られた週末がかつての恋を再燃させる「Thinking What I'm Thinking」がいい例だ。そして、フィンガースナップのパーカッションは一貫して取り入れられているものの、「Up Out & Gone」では恋愛から視点を移し、月明りの下で冷たいビールを飲みながらツーステップを踊る夜をたたえている。 さらに、田舎道のようになだらかな曲線美のカントリーガールを歌った「Ms. Tundra」では、ラインダンスの領域にまで踏み込み、遊び心あふれるコール&レスポンスのナンバーに仕上げている。