

スヌープ・ドッグが、今やクラシックとなったデビューアルバムである1993年の奔放でワイルドな『Doggystyle』をリリースした時、この“Gin and Juice”好きのギャングスタが、将来オリンピックのリポーターを務め、マーサ・スチュワートと親友になるなんて、誰が想像できただろうか。とはいっても、スヌープは、35年間のキャリアを通じて常に腕を磨き続けてきた。22作目のソロアルバムであり、復活したDeath Row RecordsのCEOとして4作目となる『10 Til' Midnight』。このベテランは、N.W.A.の『Straight Outta Compton』にオマージュを捧げたアルバムカバーアートと共に、往年のGファンクのグルーヴに新たな息吹を吹き込み、新しいスタイルなど必要としないことを本作で証明してみせる。 「OG to BG」と「17 Rules」でスヌープはZ世代に人生の術を授け、Nottzがプロデュースした「Long Beachin’」ではLBC(ロングビーチ)の精神を説く。そしてローライダーのようにゆったりとうねる「QTSAMYAH」では、“人は最後のヒット作で評価される”という格言を踏まえつつ、「よし、じゃあこのプラチナ認定の盾をずらっと並べてみな(Cool, then line these plaques up)」とラップする。そして作品にふさわしいファンキーなビートは、Pharrell、スウィズ・ビーツ、エリック・サーモン、Rick Rock、そして時にはスヌープ自身といったレジェンドたちによって提供されている。