South Side Story

South Side Story

「ソロになって一発目のアルバムということもあり、BAD HOPの時には見せなかったパーソナルな面や、アルバム全体を通して幅と一貫性を意識して制作していました」。BAD HOPの解散をきっかけにソロアーティストとして本格始動したラッパーのBarkは、初のアルバム『South Side Story』についてApple Musicに語る。プロデューサーにZOT on the WAVE & dubby bunny、TRILL DYNASTY、JIGG、STUTS、客演にAshley、3Li¥en、Eric.B.Jr.、C.O.S.A.、SEEDAを迎えた本作は、BAD HOPにおいてリリシストとして高く評価されてきたBarkが、地元の川崎サウスサイドで生まれ育った自身の人生やパーソナルなストーリーを描くオーセンティックなラップアルバムとなっている。 「1曲目で書いた、人生が作品っていう気持ちをアルバムタイトルに込めました」。変化を厭(いと)わず未来に向かって人生を切り開いていく決意を込めたオープニングの「South Side Story」が象徴するように、収録されている全15曲は過去と現在、夢と現実、得たものと失ったものを対比しながら、置かれた環境の変化や、音楽に対する変わらない熱い気持ち、仲間や家族に対する思いなど、等身大のBarkの姿が映し出されている。サウンド面においてはバウンスビートやブーンバップに対して、時にハードに、またある時はメロディアスにと低音が利いたラップのアプローチを変化させながら、作品全体がタイトにまとめられている。ここからは本人に全曲を解説してもらおう。 South Side Story BAD HOPという、自分の人生の中で一番色濃い物語の終わりはまた新しい物語の始まり。それを大枠にして、この曲を書きました。 Breath & Soul (feat. Ashley) アーティスト、ラッパーとしての表と裏がテーマ。東京ドームのライブで、1曲目のビートが鳴った時の地響きする歓声を上回る自分の鼓動、昂りと冷静、拍手と葛藤、成功と苦難みたいな、表向きの顔と裏側の気持ちをリリックにしました。Ashleyちゃんのフックと俺のバースの両極端な雰囲気もテーマを表してます。 The Border Line この曲はただヘイターうるせぇよってことではなく、2曲目を踏まえた上で、リスナー側から見た俺と俺から見たリスナーがテーマになっています。この音楽が好きってことは一緒だけど、これに賭けてる思いは一緒じゃないよって曲です。 Grrrr Grrrr 元々違うテーマだったのですが、YZERRと一緒にスタジオに入った時にこの曲を聴いてもらったら、腹が鳴る「グー」っていうテーマの方が良いんじゃない?ってアドバイスをくれて出来上がった曲です。ハードなビートにキャッチーな言葉でバランスが取れていて、とても気に入ってます。 Pay and Party (feat. 3Li¥en) 初めて3Li¥enの曲を聴いた時から絶対一緒に作りたいと思ってたので、できてうれしいです。オファーするならこのビート感でやってほしいって勝手な願望を持ってて、その気持ちに応えるような最高なバースをくれました。 Grow up in the Pain (feat. Eric.B. Jr) TRILL DYNASTYさんのペインタイプのビートが好きで、そのビートなら絶対Ericとやりたかったので速攻オファーしました。自分のフロウ的に割と挑戦的なスタイルだったのですが、2人のおかげでカッコよく仕上がりました。 Dream 2 Reality タイトルの「夢から現実」を、1バース目は夢、2バース目は現実っていうコンセプトで表現しました。最初の1小節目を合わせて、夢を見てたあの頃と夢を生きてる現在をうまく表せたかなと思い、気に入ってます。 眠らない夜 (feat. C.O.S.A.) 俺の思い出の楽しかったこと、悔しかったこと、恥ずかしかったこと、そのほとんどが夜の出来事で、いろいろな夜を超えて今日、みたいなのがテーマ。元々C.O.S.A.君を呼んでやりたいなと思っていたので、今回参加していただいてうれしいです。 AM:PM 東京ドームの後、久々に旅行した時に感じたことを曲にしました。自由に生きてる分、周りの人が我慢してくれているということや、忙しい日常から離れたからこそ気付けることもあるということを、彼女に向けた曲のように表現しました。 Fashion n’ Passion 雑誌を見て必死に情報を集めていたころは、SNSが主流の今の時代よりも好きなものに対してより情熱的だったなと思い、このタイトルにしました。昔のことを思い出し、具体的なお店やブランド名で時代を表しました。 All in for One (feat. SEEDA) SEEDAさんのバースは一緒にスタジオに入ってできました。いろいろ学ぶこともあったし、何より昔聴いてたSEEDAさんと一緒に制作できてるってことがうれしかった。自分のリリックも含めて、より思い入れがある曲です。 Flower to the Legends アルバムを作り出す構想の時点でSTUTS君のビートでやりたいと思ってたので、快くオファーを受けてくれてうれしかったです。内容的にも素直な気持ちを言葉にできました。 Back to the 2010 (Free style) これはタイトル通り、この音楽を好きになった時のことをリリックにしました。ブーンバップっぽい打ち込みのビートで、アルバムの中でも差し色的な役割になってると思います。 Sorry for Mama これは普段やらないメロディが付いたフロウをやったりして、自分の中では一番新鮮な曲だと思います。 The Story of My Mind アルバムの締めということもあり、より内面的なリリックになってます。BAD HOPという活動を通して培ったマインドや姿勢と成長を意識して書きました。