

「自分の色だったり、やりたい曲調、音楽性を詰めたアルバムにしたいなと思って制作に取り組みました」。2024年のBAD HOP解散を経てソロ活動を始動したYellow Patoは、初のアルバム『The Best Forever』についてApple Musicに語る。 プロデューサーにLarrymade、TRILL DYNASTY & Kazuki Isogaiら、客演にDeech、MUD、JP THE WAVY、Daichi Yamamoto、CHICO CARLITO、DALU、KOWICHIをフィーチャー。「misekake (feat. Daichi Yamamoto」に象徴されるように、本作は低音のラップを生かしたトラックのメロウなファンクネスが際立っている。「いい意味で聴き流せるBGM感覚で聴いてもらえるようなアルバムにしようと思って。夏のリリースってこともあり、夏っぽいサウンド感のアルバムになっています」。心地よいビートから導き出されるリリックは、仲間と過ごした日々を敬意を込めて振り返る「TEAM」や、変わりゆく地元川崎の変わらない記憶を描いた「Back the street」など、多彩なトピックを扱いながらYellow Patoの人間性を浮き彫りにしている。その言葉の染み入るような味わい深さが魅力でもある本アルバムについて、ここからは本人に各楽曲を解説してもらおう。 The Best Forever ビートを聴いた瞬間に1曲目だなと思って、アルバムタイトル曲にしようってなりました。アルバム全体の色みたいなのを出したくて、ウエストコーストのお洒落なサウンド感にタイトなラップを乗せてみました。ドライブ中や何かしてる時のBGMで聴いて欲しい。 All light (feat. Deech & MUD) 夏っぽいサウンド感、軽いトピックで、俺と客演入れて3人でやりたいなと思って、DeechとMUD君にオファーしました。2曲目ってことでゆっくり乗れるような曲になっています。 Magic (feat. JP THE WAVY) ウェビー(JP THE WAVY)君にはアルバムの構想の時点で参加してもらいたいって気持ちがあって、曲ができてトピック的に誰がハマるかなって考えたらウェビー君だなと。Magicのように一瞬でお金が増えるし、1バースで君が欲しい物を買えるよ的な、女性に向けての曲になっています。 misekake (feat. Daichi Yamamoto) アルバム通して聴いた時に、飛び抜けて明るい楽曲がないなと思い、作りました。Daichi Yamamoto君がまさかオファー受けてくれると思っていなくて、ダメ元でオファーしたら心よく受けてくれて…このアルバムの中でも、とくに好きな曲です。 Magic Hour フロウは3、4年前くらいにできていて、何回か言葉を入れて完成させてたんだけど、自分的に納得いかず、何回も言葉を入れ直した。熊本の阿蘇に行く機会があり、阿蘇での景色や自然と触れ合って感じたことを曲にしたポシティブになれるような曲になっています。 画面の中 (feat. CHICO CARLITO) もともとサッカーを川崎フロンターレのアカデミーでやっていました。そんな僕が、フロンターレのホームスタジアムの等々力競技場で始球式をさせてもらった時のことだったりをリリックに入れています。音楽をやって、想像以上のことが現実に起きている、そんな一曲です。 Yeah Yeah ノリと勢いがあるような曲を作りたくて。夢を叶えたけど、所詮過去のこと。また次のステージへ、みたいな強気な曲になっています。 film star (feat. DALU) もともとはアルバムに入れるのをギリギリまで悩んでた楽曲。フックと僕の所はできてたんですけど、2バース目に客演を入れたいという思いがあって。で、film starぽいラッパー誰だろうってなった時にダルが思いついて、オファーさせてもらいました。 How are you? 3か月間くらい家からも出られないくらい落ち込んじゃった時期があって(笑)。その時にできた曲です。 Grand Slam 東京ドームでの解散ライブ後、すぐできた曲。自然と言葉とフロウが出てきたって感じだった。ドーム終わって1人でふと今までのことを思い返した時にすごい悔しい気持ちになって…正直あまりできた時のことを思い出せないくらい。けど、当時の感情だったりがフローに出てて、個人的にも好きな曲。何かに挑戦してる人に聴いて欲しいです。 TEAM このアルバムで1番最後にできた曲。ほんとは俺が気に入っているメンバー全員のリリック入れようと思ってたんですが…また次回で(笑)。BAD HOPメンバーへの感謝とリスペクトを歌った曲になってます。 skit 僕の育った街の川崎市歌の「好きです かわさき 愛の街」を使っています。昼間に川崎のゴミ収集車から流れてるんですよ。だから昼から夕方に変わっていく、みたいな演出をskitでしたくて…後半部分に入ってる鐘は川崎の5時のチャイムを使いました。 Back the street この曲は地元について歌っています。街模様は変わっていくけど、俺たちの記憶は色褪せずに変わらないものだなと思って。アルバムを通して地元のことを歌っている曲がなかったから、哀愁があるサウンド感がほしいとビートメイカーにお願いして、何回も試行錯誤してできました。 misekake (feat. Daichi Yamamoto & KOWICHI) [Remix] misekake remixやりたいなって、原曲ができた時から思っていて。俺がリスナーだったら誰のremixを聴きたいかなって考えた時にコーイチ君が浮かんだ。ビート感的にもハマっていたし、コーイチ君が入ったことでまとまったかなと思います。