moisturizer

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愛、Davina McCall、ライブで演奏できる曲をもっと作ること。Wet Legがセカンドアルバム『moisturizer』を作るにあたって、これらのインスピレーションは自然に湧いてきたようだ。しかし、彼らはこの作品で新たな領域に踏み込まなければならなかった。2022年のデビュー作『Wet Leg』は、ローファイなフック、ウィット、そして20代ならではの若者の告白を36分に凝縮し、BRITアワードに加えグラミー賞も受賞するという当然ともいえる評価を受け、彼らを熱狂の渦に巻き込んだ。過酷でありつつ楽しくもあったツアースケジュールをこなしたバンドは、2作目のアルバムに目を向けるため、都度2週間ずつ海辺の町へ逃げ込むことにした。 「伝統的なバンド構成で曲作りができるのは、本当に恵まれてると思う」と、リアン・ティーズデール(Vo/G)はApple MusicのMatt Wilkinsonに語る。「ツアーが終わって、『じゃあ、またツアーに出るときは何を演奏しよっか? よし、曲を作っちゃおう』ってことになった」 そこでバンドはサフォーク州サウスウォルドにある一軒家を借りて作業に取り掛かった。「レゴが散らばってる子どもの遊び部屋があったから、ほとんどの物を外に出して、持ってる機材を全部そこに入れてみた」と、ギタリストのジョシュア・モバラキ(G/Syn)は言う。「日によって、『よし、今から始めて本気で結果を出そう』ってときもあれば、夜中の1時になって突然また曲作りをやるってときもあった。それがすごくよかった」 『moisturizer』では再びプロデューサーのダン・キャリーとタッグを組み、全12曲において完璧な3分間の曲を作り上げることを繰り返した。今回、彼らは『Wet Leg』の時よりも自分をさらけ出したと認めている。「catch these fists」にはパーソナルスペースを取り戻すという力強いメッセージが込められているが、他方ではよりロマンチックな領域に迷い込んだ曲もある。「don’t speak」はヘスター・チャンバース(G/Vo)が自身のパートナーでもあるモバラキのために書いた曲だが、彼女はその概念にひねりを加えた。「彼女が書いたのは、僕が彼女にささげる曲なんだ。本当にちゃっかりしてるよね」とモバラキは言う。 「CPR」で恋に夢中になる気持ちが歌われる一方、「davina mccall」や「11: 21」ではより安心感のある長い恋愛関係が描かれているが、それはティーズデールがこれまで避けてきたテーマだ。「愛に関する歌詞なんて、これまで書こうとしたこともなかった。世の中にはあまりにたくさんのラブソングがある気がして、どうしても気乗りしなかった。それに、信憑性に欠ける気もしたから。もっと若い頃は、愛ってものを本当には知らなかったと思うし、ただ決まり文句を並べてるだけだった」 『moisturizer』でのWet Legは、デビュー作の時と変わらず生き生きとして冒険心に満ちあふれ、さらに新たな自信が芽生えているのも感じられる。「僕たちはバンドとして、みんながまだ自分たちの音楽を聴きたいと思ってくれてることに常にびっくりしてるようなポジションにいる」と、モバラキは言う。「インポスター症候群が続くのか、それとも別の何かに変わるものなのか、僕には分からない。それってなんていうか、『みんなから素晴らしいって言われてるから、僕たちは素晴らしいんだ』って考えるんじゃなくて、『そっか、もう一曲作ってみよう。いいのができた。じゃあ、もう一曲やってみよう』って感じなんだ。僕たちは成長して、少し大人になって、変わったと思う。ここにいていいんだって思える自信がついてきたんだ」

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