Debut

Debut

一度聴いたら忘れられないその歌声のインパクトは、ハマるという次元を超えて、人の声が持つ根源的なパワーを体感させてくれる。1993年リリースの今作はその名の通り、ビョークのソロデビューアルバム(11歳の時に自主制作でリリースした楽曲をのぞく)。作品を発表するごとにエキセントリックなイメージが強調されていくビョークだが、本作では摩訶不思議なビジュアル世界を創始した前の、キュートなポップアイコンとしての姿をうかがえる。サウンドプロダクションは、後に世界的アーティストとなるビョーク特有の前衛的な姿勢が聴き取れる。立役者はNellee Hooper。マッシヴ・アタックの前身ユニットであるThe Wild Bunchのメンバーで、その後ソウル・トゥー・ソウルに参加する才人。ハウスやグラウンドビートをボトムに、イノセントな感性がほとばしるダンス/ポップサウンドを展開している。ジャズ的なナンバーも魅力。