アイスランドが誇るアーティスト、ビョークが1995年にリリースしたアルバム。唯一無二の表現力と底知れぬクリエイティビティを見せつける本作は、彼女のデビュー作に続き安定のクオリティと人気を獲得、彼女がポップシーンにおいて不動の地位を確立するきっかけとなった。本作には、ポップだけでなくビッグバンドサウンドが特徴の"It's Oh So Quiet"や、美麗で陰気なメロディーをハウスビートにのせたヒットソング"Hyper-Ballad"など、様々なジャンルを極めたトラックが並ぶ。プロダクションはMassive AttackのNellee HooperやTRICKY、808 StateのGraham Masseyらが参加した中、アルバムの多彩なサウンドを一つにまとめたのはビョーク自身。シーンのトレンドは気にせず、自身のテイストをくすぐる音世界だけを追求する、革新的アーティストの名作である。