

予測不能なフロウとリリカルなセンス、ジャンルを軽々と超える刺激的なサウンドで強烈な存在感を放ち、日本のみならず世界からも注目を集めるTohji。2022年リリースの本作には、スウェーデンのDrain GangからBladee、シンガポール生まれのNat Ćmielによるプロジェクトyeule、ドイツのMechatok、さらに日本のbanvoxとpal.s(v+e)といった多彩なアーティストが参加しているほか、Tohji自身がトラックをプロデュースした曲も収録されている。トランスやアンビエントの要素を取り入れたエレクトロニックなサウンドの上に、浮遊するような変幻自在のラップと独特な感性でつづられたリリックが乗る。それらは高揚感と陶酔感の中に不思議なノスタルジーをも感じさせる壮大なサウンドスケープを描き出す。アーティストとしての豊かな感性とラッパーとしての表現力が存分に発揮された意欲作だ。