Transa (2012 Remaster)

Transa (2012 Remaster)

ロンドンに亡命中のカエターノ・ヴェローゾが、ヨーロッパツアーを行うために結成したキャリア初のレギュラーバンドと共に1971年に録音し、翌年リリースした佳作。シンプルなバンド編成によるフォーク/ブルースロック色の強いサウンドを基調としながらも、ロンドンの街で出会ったレゲエの要素を取り入れた英語詞による"Nine Out of Ten"や、17世紀のバイーアの詩人の作品に曲をつけて歌った大曲"Triste Bahia"、サンバの名曲をロック色の強いアレンジで取り上げた"Mora Na Filosofia"など、音楽的なアプローチは柔軟にして多彩。異国でのライブ経験を経て、ヴォーカリストとしての表現力を高めている点も聴きどころで、より成熟した音楽性を示す後の活躍を予見した作品となっている。