

UKのニュー・レイブ出身ながらもシーンを素早く一抜けしたギター・バンド Foals、そしてハリウッド女優 Scarlett Johanson や Massive Attack のアルバムを手がけ “英音楽誌の音楽の未来を作る人物” リストにも名を連ねた、David Sitek。彼が率いるバンド TV on the Radio は、それまでも世界中の音楽評論家からの絶賛を手にしていたが、本作「Dear Science」で一気にそのポピュラリティを広げた印象だ。良くも悪くも “ヘビー・リスナーが聴く音楽” という印象の強かった前作「Return to Cookie Mountain」以前の作品よりも、さらに肉体的なダンス・ミュージック感(ファンク感)を強化し、そしてなによりもメロディの間口を広げたことで、一聴しての印象がより一般的なポップ・ミュージックに近くなった。中でも “Family Tree” は Coldplay のファンにもおすすめできるような感動的なポップ・ソングに仕上がっている。まずはこの曲から入門するのも悪くないだろう。