ミーのカー

ミーのカー

メジャーからの第2弾アルバムで、1990年代の日本のロック屈指のサイケデリック作。前作『3×3×3』(1998年)でオーバーグラウンドのシーンに進出した彼らは、今作で自分たちのストレンジな姿を最大限に打ち出した。先行シングル「ズックにロック」ではダイナミックに疾走するガレージサウンドがさく裂。ライブで人気を集めた「アーモンドのチョコレート」、タイトル通りひずんだギターサウンドが充満する「午前3時のファズギター」など、重要な楽曲を多く収録している。また、バンドの良き理解者であるプロデューサーの石原洋(サイケデリック・ロックバンドWHITE HEAVENの中心人物)とエンジニアの中村宗一郎という制作体制が盤石の強さを見せ、そのスタッフたちと共にインディー時代の楽曲「人間やめときな」と「太陽のうそつき」をブラッシュアップした形で再録音している。そして何といっても圧巻なのは25分半にも及ぶ最終曲「ミーのカー (LONG VERSION)」で、この歌はまるで現実と異なる世界をさまよいながら飛翔し続ける精神そのもののよう。リリースは1999年6月で、本作で他のどこにもいないバンドとしての自分たちを見せた彼らは、より独自の道のりを突き進んでいった。