多くの情報が交錯するこの時代に、なぜUVERworldはこれほど熱い支持を得るのか。12作目のオリジナルアルバムとなる本作には、その答えが詰まっている。バンドで全曲の作詞を手掛けるTAKUYA∞（Vo）は、周囲のノイズに惑わされることなく自分の信念を力強く歌う。目の前にいる、愛する人を選んだ理由。人生の中で最も大事なもの。時に世間の常識とぶつかり、悲しみに沈むことがあっても、何度でも立ち上がって突き進んでいく。ゲストとして参加したBE:FIRSTのSHUNTO、ラッパーのANARCHYもその姿勢に呼応し、自らの魂をさらけだすような言葉を連ねている。一心不乱に走り続ける彼らの周りにはいつしか多数の共鳴する者たちが集まり、UVERworldの立つステージはドーム、そしてスタジアムへと規模を拡大した。「THEORY」ではその同志たちに感謝をささげ、「ピグマリオン」では明日を切り開くために思考と想像を続けようと語りかけている。