Traveler

Traveler

Official髭男dismが、J-Popシーンのトップランナーとしての地位を確立したメジャー初アルバム。本作に先駆けて映画主題歌となった「Pretender」が社会的旋風を巻き起こし、注目が高まる中でリリース。演奏技術の高さはもちろん、音に情緒を宿すセンスと枠に捉われない表現力が、彼らを唯一無二の存在へと導いた。何より魅力的なのは、音を操るというより、音と戯れるような感覚に満ちていること。ゴスペルの影響を感じさせる「宿命」、ハードなファンクロック「FIRE GROUND」、Illicit Tsuboiがダビーなアレンジとミックスを施した「Rowan」など、どの楽曲も好奇心のままに歩んだ音の旅路といえる。メインソングライターの藤原聡(Vo/Key)のみならず、楢﨑誠(B)、小笹大輔(G)も作詞作曲を手掛けたことで、バンドとしての多角的な魅力もより鮮明になった。「イエスタデイ」で始まり、新しい日を迎えに行く「Travelers」で終わる構成も美しく、ここから彼らの旅は壮大に動き出した。