ONE MORE SHABON

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秋山黄色は、うわべだけの前向きさを蹴散らし、怒りや混乱した感情についても率直に歌うアーティストである。3作目のフルアルバムとなる本作でも、筋の通った姿勢で鋭いメッセージを投げかけている。変拍子の込み入ったリズムで善悪の概念を問う「アク」、ダンサブルなビートが脈打つ心臓の音と共鳴する「Night park」、切れ味の鋭いギターリフがひりついた感情を伝える「PUPA」。彼は自分の中で複雑に渦巻くエモーションを高い熱量のまま歌に変えていく。そこにうそや妥協がないからこそ、ラストナンバー「白夜」の“消えないでいて”という切迫した叫びが胸に深く刺さる。それは眠れぬ長い夜を越える人たちの心に火を灯し、明日を生きる糧となるだろう。城戸紘志(Dr)、山崎英明(B)らと紡ぐバンドサウンドもさらに重厚さを増し、白熱した光を放っている。

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