大きな旋風を巻き起こしたデビューアルバムから1年、秋山黄色が刺激的なサウンドの中でメロディの煌（きら）めきを捉えたセカンドアルバム。映画挿入歌に起用されたロマンチックな美曲「夢の磔」や、テレビアニメのオープニングテーマ「アイデンティティ」といった話題曲も収録された今作は、トリッキーな展開を繰り広げるアグレッシブなロックサウンドと、爽快に突き抜けてゆくしなやかなソングライティングが絶妙なバランスを保ち、ポップの新基準を打ち立てるように鳴り響いている。アルバム冒頭を飾る、大切な日々を生きる手応えを織り込んだ「LIE on」や、彼の地元である栃木県宇都宮市の風景をつんのめったバンドグルーヴで表現する「宮の橋アンダーセッション」などの全10曲を通じ、リスナーの手を引いてスリリングな音楽の冒険へといざなう。