はじめての 杉 良太郎

はじめての 杉 良太郎

“杉さま”の愛称で親しまれ、トレードマークの流し目で人々をとりこにしてきた杉 良太郎。端正なルックスの俳優としてはもちろん、1965年からのキャリアの出発点である歌手としての人気も高い。ヒット曲の多くは自身主演の、主に時代劇のドラマ主題歌で、特に知られているのは「すきま風」(1976年)だろう。この歌は大ヒットしただけでなく、長くチャートインを続けたことで記録的なロングセールスとなった。そんな彼が支持される背景には、どの作品にも庶民や弱者に寄り添う姿勢があることが考えられる。幼少期は家庭環境による生活苦を、デビュー後には売れないことで下積みを経験した杉は、辛苦をなめる者への視線を常に持っており、その歌や芝居には、悲しみやつらさを乗り越えて幸せをつかむことを盛り込む。そしてそれは、寄付や慰問といった彼の社会貢献活動にもつながっていると解釈できる。そう、杉 良太郎が歌う歌には、いつも人情があるのだ。

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