

大人の年齢になってからは女優として認知されている彼女だが、1970年代には数々のヒット曲を飛ばすアイドル歌手として君臨。宝塚音楽学校を主席で卒業しているだけに、歌手としての風格やステージングも見事な実力派だ。特に初期のうちは愛らしいアイドル性と日本的な叙情性とを併せ持つ歌で、他のシンガーにはない輝きを放った。30代以降は女優業も盛んになり、芸達者な部分が磨かれる一方で、大人の女性を歌うポップソングが増加。持ち歌の幅の広さと勢力的なステージ活動から「ディナーショーの女王」の称号を得たこともあった。歌謡曲の黄金時代から活躍を続ける彼女のシンガーとしての魅力に触れてみよう。