

“演歌界のプリンス”と呼ばれる氷川きよしは、平成以降を代表する演歌歌手であり、高い人気を持つシンガーである。福岡の高校時代から演歌歌手になることを夢見ていた氷川は卒業後に上京し、作曲家の水森英夫に師事。2000年にデビューすると瞬く間に注目を浴び、人気を博すこととなった。その楽曲は「箱根八里の半次郎」(2000年)のような演歌はもちろん、ロック的な「限界突破×サバイバー」(2017年)をはじめとするポップ路線まで、実に幅広い。また氷川は自身の衣装においても、伝統的な和装からまるでヴィジュアル系のようなコスチュームまでを着こなしており、こうしたジャンルを超える奔放さも大きな個性の一つ。それでいながら歌い手としての実力も折り紙付きであるなど、非常に多面的な魅力の持ち主である。演歌、さらに歌謡曲の歴史上でも画期的な存在といえるだろう。