

ダークかつヒプノティックなシンセシーケンスと、ハンマーで打ち付けるように硬質でハードなビートに、ハードコアのようにシャウトするヴォーカル。そんな Nitzer Ebb の音楽性に、ギターや複雑なプログラミングを取り入れ、ジャンルの枠を超えたヒーローとなったのがナイン・インチ・ネイルズだろう。また、カール・クレイグのようなテクノから、ラムシュタインのようなヘヴィロックまでジャンルも横断し、さらに Gesaffelstein のようなダンス/エレクトロニック方面や、Youth Code、High-Functioning Flesh、Marie Davidson といったインディー方面にも影響が見て取れるなど、Nitzer Ebb の音楽性は時代を超えてテン年代にもリバイバルしている。