African Freestyle:特集「ワイアード、アフリカにいく」の企画書としてのプレイリスト

African Freestyle:特集「ワイアード、アフリカにいく」の企画書としてのプレイリスト

WIREDの「アフリカ」特集をつくるにあたって、編集長はなにやらずっと企画書を書くことをためらっていた様子で、最終的には「まあ、これが企画書みたいなもんだから、こういう気分のクリエイターとか起業家とか取材してきてよ」と、このプレイリストを現地取材を敢行する3人のスタッフへと与えたのでした。簡単に言語化できるコンセプトやキーワードをこの特集に与えたくなかった、というのが真意だったようですが、アイデアのまとまらなさは、端的にこのプレイリストの混乱ぶりからも表れているようです。南アのディープハウスやナイジェリアのヒップホップあたりはまあいいとして、アメリカあたりのインディロックやエレクトロニカがなんで含まれているのか。編集長は、黙して語らず。仕方なくこのプレイリストを繰り返し聴いてみたところ、一口にアフリカと言っても、多種多様なサウンドが生まれてるということは実感。しかもそれぞれが世界の近接するシーンとリアルタイムでシンクロしながら進化していることが手に取るように見えてきました。言葉にした途端、華麗にすり抜けていってしまうようなダイナミズムと流動性。キーワードをつけたくない気持ち、少しは理解できたかもしれません。〈2017.9.13〉