

自ら作詞作曲を手掛け、ささやくような歌声で、恋愛の情景をとつとつと綴る魏如萱。日常的な言葉から浮かび上がってくる日々の特別な景色もあれば、寓話的かつ幻想的な演出もある。また、心のすれ違いによる切ない気持ちを巧みなレトリックで描き分ける。ソロ作品での美しく響くストリングスを携えた感傷的なサウンドから、かつて在籍していたバンド自然捲 (Natural Q) で奏でられたヒットチューン、そして台湾を代表するポストロックバンド嘴哥樂團 (Mister Mouth) とのコラボレーションで聴かせた先鋭的なサウンドまで、彼女が台湾ポップの芳醇な広がりの中核に存在していることを実感できるプレイリストだ。