音楽と文学のマリアージュvol.6

音楽と文学のマリアージュvol.6

経済的に恵まれた環境の中で育ち、幼い頃から文学や哲学、絵画といった幅広い教養を身に着けてきたメンデルスゾーン。その中で出会った英国の劇作家シェイクスピアの作品「夏の夜の夢」に感銘を受け、17歳の若さで「序曲」を作曲したのです。それが当初は、姉のファニーと演奏するためのピアノ連弾作品だったということに驚きます。作品完成当時のメンデルスゾーンは、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団の指揮者を務めながら、ライプツィヒ音楽院の設立に尽力していた時期にあたります。後にメンデルスゾーンの名が冠されたこの音楽院には、1901年に滝廉太郎も在籍しています