

今回は、史上最高の劇作家”シェイクスピアの『ロメオとジュリエット』とさまざまな作曲家たちのマリアージュをお届けします。 グノーのオペラ《ロメオとジュリエット》は、すでにゲーテ原作の『ファウスト』で大成功を収めていたグノーの代表作です。2人の文豪に魅せられたグノーは、かなりの読書家だったのかもしれませんね。ジュリエットの純粋な思いを描いたアリア「私は愛に生きたい」の可憐な美しさはオペラ史上屈指の名曲です。さらには、プロコフィエフのバレエ作品における勇壮な「騎士たちの踊り」は、一度聴いたら耳について離れません。一方、「ロメオとジュリエット」が「トニーとマリア」に置き換えられた《ウエスト・サイド・ストーリー》を彩る「トゥナイト」や「サムウェア」は、今やスタンダードな名曲です。この状況には、天国のシェイクスピアも大満足ではないでしょうか。 ●曲目リスト 1.グノー:オペラ《ロメオとジュリエット》「私は夢に生き」(ワルツ)、マリア・カラス、ジョルジュ・プレートル&フランス国立放送局管弦楽団 2.プロコフィエフ:バレエ《ロメオとジュリエット》作品64第1幕:第13曲:「騎士たちの踊り」、ボストン交響楽団&小澤征爾 3.レナード・バーンスタイン:ミュージカル《ウエスト・サイドストーリー》より「トゥナイト」(クインテット) 3.レナード・バーンスタイン:ミュージカル《ウエスト・サイドストーリー》より「サムウェア」 4.チャイコフスキー:幻想序曲《ロメオとジュリエット》 エフゲニ・スヴェトラーノフ指揮、ロシア国立交響楽団 5.ベッリーニ:オペラ《カプレーティとモンテッキ》「ああ!いくたび」(ジュリエッタ)アンナ・ネトレプコ、ウィーン交響楽団、ファビオ・ルイージ 6.ベルリオーズ:愛の情景(劇的交響曲《ロメオとジュリエット》より) ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、ロリン・マーゼル