知られざる フランツ・ヨーゼフ・ハイドン

知られざる フランツ・ヨーゼフ・ハイドン

“パパ・ハイドン”こと古典派の大作曲家フランツ・ヨーゼフ・ハイドンは穏やかな人柄だったと言われ、作品の多くもそのキャラクターがそのまま反映されたように耳心地がよい。しかし現在私たちが知っているクラシック音楽のほとんどのジャンルに作品を遺し、それらを進化させたハイドンは、音楽史上最大の革新者の一人でもあったのだ。弦楽四重奏曲や交響曲の形式を確立するという偉業を成し遂げた彼は、“弦楽四重奏曲の父”とも“交響曲の父”とも呼ばれる。だがその作品群があまりにも膨大なため、演奏の機会に恵まれない楽曲が少なからずあるのも事実。特にオペラ作品はほとんど忘れられ、100を超える交響曲のすべてを把握することは難しく、18世紀に盛期を迎えた擦弦楽器バリトンのために書かれた楽曲は、演奏家がごく少数に限られる現在では顧みられることもない。このプレイリストでは知られざるハイドンを再発見しつつ、彼が抱いていた飽くなき実験者としての情熱を感じることができる。

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