トラック・バイ・トラック:マリア・ドゥエニャス・フェルナンデス『ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲 他』

トラック・バイ・トラック:マリア・ドゥエニャス・フェルナンデス『ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲 他』

トラック・バイ・トラックは、リスナーに鮮やかな体験をもたらしてくれるプレイリスト。アーティストが自らのアルバムを紹介する限定のオーディオコメンタリーには、作品の背景やパーソナルな洞察など、ここでしか聴けない内容を含み、音楽をより身近に感じさせてくれる。 スペイン出身のヴァイオリニスト、マリア・ドゥエニャス・フェルナンデスのドイツ・グラモフォンからのデビューアルバムは、奥深い音世界を展開する作品に仕上げられている。本作は、単にベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲をスリリングかつ洞察力にあふれたパフォーマンスで聴かせる彼女の実力を披露するためのものではない。このアルバムでは、ベートーヴェンのコンチェルトのすべての楽章で、ドゥエニャス自身が書いたカデンツァを聴くことができる。そして、シュポーア、ヴィエニャフスキ、サン=サーンス、イザイ、クライスラーによるオリジナル曲が奏でられた後には、これら5人の作曲家たちがベートーヴェンの協奏曲の第1楽章のために書いたカデンツァを味わうひとときが用意されているのだ。「これらの作曲家たちは、ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲をそれぞれに異なる形で解釈しているのです」とドゥエニャスはApple Music Classicalに語る。この言葉の意味するところは、一つ一つのカデンツァを彼女による息をのむような演奏で聴けば分かるはずだ。 このプレイリストでは、マリア・ドゥエニャス・フェルナンデスが、同協奏曲の演奏についての、そして、それぞれのカデンツァが投げかける技巧上の課題についての深い洞察から得られた識見を披露してくれる。

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