

ザ・ハートブレイカーズ時代の土臭いブルージーなメロディに時代のフレイバーを加えたサウンド、そしてソロでのルーザーたちの希望を歌う姿、その両方がトム・ペティの魅力といえる。サザンロックの粗野な魅力に印象的な旋律を重ねるザ・ジョージア・サテライツからキングス・オブ・レモンへの継承、カントリーの枯淡にパンキッシュな躍動を載せるスティーヴ・アールから The War on Drugs へと続く道、そして温故知新のロックンロールを奏でる The Strokes まで、トム・ペティの遺伝子を受け継ぐものたちがここに連なる。