

ロンドンの下町、イーストエンドから現れたモッズバンド、スモール・フェイセス。1965年から1969年までという短い活動期間中に、モッズはもちろん、サイケデリック、ガレージ、R&Bと多彩な音楽性で脇を固めつつ、洒落たポップセンスで一時代を築いた彼ら。その後、1970年代後半のモッズリバイバルで早くも再評価され、特にザ・ジャムのポール・ウェラーはスモール・フェイセスの影響を早くから公言し、その魅力と革新性を伝えた。また、1990年代のブリットポップブームでは、時代を飛び越えてフォロワーたちがチャートを席巻、その系譜がそのままブリティッシュロックの大きな潮流となっている。