スペインの作曲家

スペインの作曲家

他のヨーロッパ諸国の音楽と比べて、スペインのクラシック音楽は自国のルーツミュージックのエッセンスをより色濃く反映したものとなっている。この国のクラシックの歴史は古く、13世紀には自ら作曲を手掛けたアルフォンソ10世がカスティーリャ王の座に就き、16世紀にはルネサンス期最大の作曲家の一人とされるトマス・ルイス・デ・ビクトリアやフランシスコ・ゲレーロといった優れた才能を輩出した。そして19世紀の後半から20世紀の前半にかけて隆盛を見せたのがスペインの国民楽派だ。アルベニス、エンリケ・グラナドス、マヌエル・デ・ファリャといった当時の優れた作曲家たちは、フラメンコ、セギディーリャ、ファンダンゴといった母国の民族音楽のエッセンスをクラシックの様式の中に大胆に取り入れ、スペインならではのクラシック音楽を作り上げた。またクラシックギターの名手アンドレス・セゴビアのために書かれた楽曲によって、この国でギター曲が大きく発展したことも特筆すべきだろう。

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