コントラバスの世界

コントラバスの世界

コントラバスは他の弦楽器と同じように長い歴史の中で進化を続け、直接の先祖とされるビオローネを経て、18世紀の半ばごろに現在のものに近い姿になった。弓を使ったアルコ奏法でも、指で弦をはじくピッツィカート奏法でも、オーケストラの弦楽セクションにディープで重厚な響きを与えるこの楽器は、ワーグナー、ブルックナー、マーラー、リヒャルト・シュトラウスらをはじめとするオーケストレーションの達人たちに重用されてきた。しかし、コントラバスが常に脇役なのかというとそうではない。シューベルトのピアノ五重奏曲『鱒』では通常の編成とは違ってコントラバスが使われており、ソロも用意されている。サン=サーンスが名作『動物の謝肉祭』で象を表現するために選んだのもコントラバスだった。他にもこのプレイリストでは、独奏楽器としてコントラバスをフィーチャーした協奏曲などを聴くことができる。

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