カントリーシンガーとして高い評価を得ているグレン・キャンベルだが、音楽家としてのスタート地点が、60年代のヒット曲の裏方として知られる演奏のスペシャリスト集団 The Wrecking Crew のギタリストだっただけに、その音楽的ルーツは多岐にわたるもの。ジャンゴ・ラインハルトやチェット・アトキンスといったギタリストから、自身がバッキングを務めたザ・ビーチ・ボーイズ、歌い手としての近似性を感じさせるファロン・ヤングなどが並ぶ。グレンの穏やかで真摯な表情の奥底にある、熱いミュージシャンシップが、このプレイリストから垣間見える。