ビートに乗せた歌うようなメロディ、痛いほどに赤裸々な告白からなるエモラップは、ヒップホップにおける価値観の変化を示している。それは50セントの男らしさよりも、カート・コバーンの控えめなニヒリズムへの共感に近い。リル・ピープやエックスエックスエックステンタシオンを追うように逝ったジュース・ワールドは「Legends」の中で、27歳で死去したコバーン、ジミ・ヘンドリックス、ジム・モリソンらに触れ、「俺たちは21歳も越せないだろう」とラップしていた。そして、ジュースもそういう結果となった。真の耽美主義者とは、海に溺れながらも波の美しさを感じられる人だと言われているように。プレイリスト内の曲は随時更新されるので、お気に入りの曲はライブラリに追加してください。