1990年代の日本の音楽シーンはミリオンヒットを記録するアーティストが後を絶えなかった。JUDY AND MARYもそんなトップバンドのひとつとして活躍していたが2001年に突然の解散、翌年ヴォーカルのYUKIはソロデビューを果たす。アルバムをリリースする度にヒットを飛ばし、2012年に東京ドーム公演を開催。バンドとソロの両方で東京ドーム公演をおこなった女性ヴォーカリストは史上初である。楽曲はバンド時代のようなパンキッシュでキャッチーなロック、勢いを抑えてしっとりと歌いこなすバラード、打ち込みサウンドを入れた軽やかなビートチューンなどバラエティ豊か。稀代のポップセンスは健在で、心に訴えかける歌詞や雰囲気は彼女だけが持ちあわせる独特のオリジナリティだ。