

1971年にデビューした女性フォークシンガー。デビュー曲の "아침 이슬"は、軍事政権による圧政の下、民主化運動を象徴するプロテストソングとして大衆の愛唱歌となった。この曲を含め、当時彼女の作品の多くが放送禁止曲に指定されたが、政治的なメッセージを声高に叫んでいるではない。ふくよかな歌声で朗々と歌いあげるのは人間賛歌。彼女によって歌われる人生の喜びや哀しみをつづった言葉は、叙情的な旋律に乗り、あらゆる世代の胸を打つ普遍的なものだ。キャリア40年を超えても一線に立ち続け、IU やAKMUといった若手ミュージシャンとのコラボレーションにも積極的。国民に愛され、ミュージシャンにリスペクトされる韓国フォーク界の女王である。