ケンタッキー州ローレンス群に生まれたTyler Childersは、幼い頃より古き良き時代のカントリーやブルーグラスに触れ、10代前半からそのメロウな歌声で言葉を紡ぎ始めた。コンテンポラリーなポップカントリーシンガーとはやや異なる、アパラチアンミュージックなどアメリカのルーツに深い感銘を受け、2011年に自主制作でソロアルバム「Bottles & Bibles」を完成。トラディショナルなアメリカーナをベースに、1970年代のアルバムと見まがうような穏やかかつ骨太なサウンドを展開する。そして、2017年の「Purgatory」でブレイク。レイドバック感あふれるサウンドながら、どこか乾いた歌声と巧みなプロダクションが耳にみずみずしく響く。