1995年にスタートした世界最大規模のパンクロックの祭典Warped Tourは、のちに登場する若いバンドの価値観や音楽姿勢に大きな影響を与えたが、カナダ発の SUM41 もその一つ。高校生の時に観に行ったWarped Tourでパンクの洗礼を受け、ライブで学んだ自由な精神と遊び心を自らの音楽に吹きこんだ。パンクでもメタルでも、ヒップホップでも、これはと思った面白いアイテムやパーツはどんどん取り入れパワフルにダイナミックに組み立てた。ひたすらスピードに命をかける初期衝動のかたまりのような曲もあれば、アレンジにこだわりを見せた壮大な曲など、キャリアの中でサウンドの変遷はあるが、いたずら心と自由な音楽精神は色褪せない。