

ロバート・パーマーが制作に参加した1991年のブルースのドキュメンタリー映画に登場したことや、THE JON SPENCER BLUES EXPLOSIONとの交流を通して、ブルースファンのみならずオルタナティブロック~パンクの文脈でも再発見されたブルースシンガー/ギタリスト。1926年、ミシシッピ州に生まれ、近くに住んでいたミシシッピ・フレッド・マクダウェルの手ほどきでギターを習得したという彼がステージに上がるようになったのは20歳を過ぎたころ。初録音も1967年という遅咲きだったが、それは他のブルースマン同様、転々と職業を変える生活のためだったのだろう。彼と同じく先述の映画で見いだされたジュニア・キンブローにも通じるじっとりと汗がにじむような歌声が特徴的。素朴なアコースティックの弾き語りからジョン・リー・フッカーを思わせるバンド編成でのストンプ&ブギーチューンまでを残し、晩年にはその生々しさが幅広い層に愛されることになった。