

名門大学を卒業して一流企業に就職後、2年で退社して音楽の道に入ったという異色のハードコアラッパー。メッセージ性の強い作品を数多く生み出し、ジャーナリズムや国家権力、格差社会など、現代社会の抱える問題点にラップで鋭く切り込む。軽妙なリズムと洒脱なライミングはポップな印象さえ受けるが、内容は過激で辛らつで、毒舌家と異名を取るほど多彩なリリックが繰り出される。社会問題、政治問題、重大事件などを取り上げながらも、時には恋愛などもテーマとし、シニカルな視点を持ちながら、人の本質に対しての希望と情熱を感じさせる。