はじめての アルバン・ベルク

はじめての アルバン・ベルク

アルバン・ベルクは1885年にオーストリアで生まれた作曲家。伝統的な調性を放棄し、不協和音を新しく扱う技法で無調音楽や十二音音楽を創作した。プレイリストに収められている弦楽四重奏のための "Lyric Suite" は、切実な苦悶や叫びのように感じられるし、希少なピアノ曲の一つである "Piano Sonata" は、希望や不安の交差を変奏という形で音にしたかのような作品。オペラにも意欲を示し、自身の兵役体験を反映させたといわれる "Wozzeck" は、彼の代表作に位置付けられるだろう。十二音列を技巧的に扱いながらも厳格にはなりすぎず、過去の音楽への愛着や人間的な温かみを醸し出しているところがベルクの特徴である。一貫して聴こえるロマン的で甘美な響きに耳を傾けてみよう。

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