

寡作ながら、そのクオリティの高さで絶賛されるヴォーカリスト。洋楽サウンドを融合した広東語歌謡、ジャズテイストを感じさせる歌唱スタイルなど、他に類を見ない個性と実力で盤石の地位を得た。空港職員だったが、60年代に歌手活動を開始。80年代に入ると、日本の歌謡曲やハリウッド映画のサウンドトラックを含む洋楽のカバーや、社会問題も含んだ内容の曲に挑み、広東語ポップスの可能性を広げる活躍を遂げた。往年の香港では珍しかったハスキーな声質で、陰影を伴う表現を得意とする。このプレイリストで、彼女のソロ作品から他アーティストとのコラボレーションまで、その幅広い活動を総ざらいしてみよう。