

大槻ケンヂの濃厚なキャラクターが個性豊かなメンバーとの化学反応で引き出される筋肉少女帯は、1980年代半ばのインディーシーンに登場。メンバーチェンジを重ねながらも、バンドの特異さは増す一方で、その勢いのままに当時のバンドブームをけん引した。少年期のトラウマ、皮肉があふれるユーモア、社会に対する批評などを交えて描かれる世界観は、常にディープ。ハードロックやプログレッシブロックなどを基盤にした音楽性と共に、コアなファンからは絶大な支持を受けた。紆余曲折を経て2006年に、1990年代のメンバーを中心とした活動再開。以降も、音楽シーンにおける異端児的なポジションに君臨し続けている。