

“不屈のシンガーソングライター”と呼ばれる竹原ピストル。この異名は、年間で300本近くに及ぶステージを全国のライブハウスで繰り広げるタフな姿勢と、泥くさいフォークソングを野太い喉から絞り出すように歌う姿から生まれたものだ。彼の楽曲に息づいているのは、迷ったり苦しんだり、自分の弱さに直面しながらも、なんとか前を向いて生きようとする人間の心情。その作風は2009年に解散したバンド、野狐禅での活動期から一貫している。ソロシンガーとなった後は地道な活動の末、2014年にメジャーに復帰、以来多くのリスナーを勇気づけてきた魂の歌声に耳を傾けよう。