

クラシックギター奏者の一人として世界的に名高い福田進一。21歳で渡欧した彼は、パリ国際ギターコンクールをはじめとした数々のコンクールで入賞。以後、国際的な活動を続けながら、世界中のファンを魅了している。彼のレパートリーは、スペインや中南米の定番にとどまらず、バロックから近現代まで実に幅広い。また、作品に応じて楽器を替える彼は、10種類の異なるギターを用いた演奏が収録されたベスト盤を2016年に発表し、話題になった。その福田の演奏は、緻密で優美な技巧と、陽だまりのように温かな音色が特徴。還暦を迎えた2015年の前後からは、J.S.バッハに集中して取り組んでおり、いずれも高い評価と注目を集めている。