

THE MODSやブルース・スプリングスティーンの影響をうけ、デビュー当初は骨太なロックを志向していた福山雅治。1992年に自身が出演したドラマの挿入歌で知名度を上げると、端正なルックスと甘い歌声で女性ファンの心をつかみ、バラードや軽快なポップスでその魅力を開花させた。中でも記録的なヒットとなった"桜坂"は、春を彩る名曲として幅広い世代に愛されている。松本英子に楽曲提供し、後にセルフカバーした"Squall"など、女性目線で描かれた繊細なラブソングも人気が高い。40代を迎えてからは"家族になろうよ"や"道標"のように、家族愛や人生観を反映した味わい深い作品を発表し、シンガーとしてさらに奥行きのある表情を見せている。