

奇才、志磨遼平が率いた毛皮のマリーズは、2010年にアルバム「毛皮のマリーズ」でメジャーデビュー。この作品は、同世代の THE BAWDIES らとともに、もはや絶滅寸前となっていた観があるロックンロールの肝でもある「ロール」を奪還したとも言うべき革新的な作品であった。以降、ストリングスやピアノから、ギターの逆回転再生、小鳥のさえずりまで、あらゆるサウンドを動員して壮大なポップを作り上げた「ティン・パン・アレイ」や、アビィ・ロード・スタジオでレコーディングを行った「THE END」などの名作を残し2011年に潔く解散。そのDNAは志磨の次なる活動の場となったバンド、ドレスコーズへと受け継がれた。