1936年、横浜生まれ。子供の頃、当時はまだ貴重だったラジオから流れる落語に魅了され、小学校4年で落語家になることを決意、中学在学中に古今亭今輔に弟子入りした。1966年スタートの演芸バラエティテレビ番組で評判を呼んだ大喜利のイメージも強いが、埋もれた古典落語を長年に渡って地道に発掘し披露したり、独演会や寄席を通して現代風にアレンジすることで落語芸能を広く認知させてきた。小気味良い喋りはもちろん、品のある風格を漂わせながらも温かみのある話芸は世代を超えて人々を虜にし、芸術選奨文部科学大臣賞をはじめ、数々の賞を受賞。職人技ともいえる抜群のストーリーテラー、桂 歌丸の真骨頂に触れてみよう。