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昭和から平成へと年号が変わり、『仮面ライダーBLACK RX』の終了から約10年を経た2000年1月、満を持して新作『仮面ライダークウガ』がスタート、新たなシリーズの幕開けとなった。平成時代の仮面ライダーは、複数のライダーの登場や勧善懲悪の撤廃、ライダー同士が戦う展開など、作品によって異なる世界観で構成されていた。また魔法や楽器、電車などのモチーフや、カードやトランプ、メダルを“変身”や“戦い”の重要なアイテムに使うなど、時代のトレンドを上手く取り入れることに成功。その結果、毎年新作が制作され、全20作品という人気シリーズとなった。他にも多くの新人俳優をライダーに起用し、ブレイクのきっかけとなる登竜門的作品としての新たな魅力が追加された。主題歌は、J-Popアーティストが歌うロックやダンスミュージックが主流となり、スピード感のあるサウンドとなっている。ここでは『仮面ライダークウガ』から『仮面ライダージオウ』までをフォーカス。作品によって独自の個性を放つ“平成仮面ライダー”の歴史を楽しもう。