

昭和後期から現代までの演歌界を代表する歌手、川中美幸。当初は別名でデビューしたがヒット曲に恵まれず、数年後の1977年に再デビュー。1980年にリリースした2枚目のシングル "ふたり酒" が大ヒットを記録し、名実ともに演歌スターの座に就いた。その後も "遣(や)らずの雨" などの名曲を発表。正統派の演歌でありながら、明るさや親しみやすさを忘れない作風で幅広い世代から支持を得た。また、テレビドラマや舞台への出演、ラジオ番組でのトークなどでも人気を獲得。知名度、実力共に国民的とまでいえる存在だが、何よりも庶民的であり続ける歌こそが、彼女の最大の魅力だろう。